バッチリ!! 当座預金

 

前回から引き続き、「当座預金」の

勘定科目を使用する取引についてです。

 

約束手形」や「為替手形」を

振り出した、又は受け取った

電子記録債権(債務)」が発生した

当然の事ですが

お金を受け取ったり、支払ったり」します。

その時に使用する勘定科目が

当座預金」勘定です。

 

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買掛金等の債務の支払に

約束手形為替手形を振り出した時、

支払手形」という

勘定科目を使用します。

 

買掛金支払手形は共に負債なので、

定位置は右側です。

買掛金のマイナス

支払手形のプラスとなりますので、

 

この場合の仕訳は

買掛金(反右側) / 支払手形(右側)

となります。

 

逆に、

売掛金等の債権の回収に

約束手形為替手形を受け取った時、

受取手形」という

勘定科目を使用します。

 

売掛金受取手形は共に資産なので、

定位置は左側です。

売掛金マイナス

受取手形プラスとなりますので、

 

この場合の仕訳は

受取手形(左側) / 売掛金(反左側)

となります。

 

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既にお気づきだと思いますが、

同じ約束手形為替手形でも

振り出した場合

受け取った場合とでは

使用する勘定科目が違う

ということです。

 

注意して下さいね。

 

そして、

意地悪な問題の場合としては、

 

例えば、

以前A社へ買掛金支払のために

振り出した約束手形

B社の売掛金の回収として

受け取った場合の仕訳は、

 

① 支払手形(反右側) / 売掛金(反左側)

 

この場合の前提として、

A社へ振り出した時の

仕訳が既にあるという事です。

 

買掛金(反右側) / 支払手形(右側)

 

今回、この支払手形を回収したので、

上記①の仕訳になります。

 

また、

B社払い出しの約束手形

A社への買掛金の支払をする場合の仕訳は、

 

② 買掛金(反右側) / 受取手形(反左側)

 

この場合の前提として、

B社から受け取った時の

仕訳が既にあるという事です。

 

受取手形(右側) / 売掛金(反左側)

今回、

この受取手形で支払ったので

上記②の仕訳になります。

 

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次に電子記録債権(債務)です。

近年、

約束手形為替手形の代わりになるもの

として普及しています。

 

なので、先ほどの

受取手形」や「支払手形」の勘定科目が

「電子記録債権」や「電子記録債務

の勘定科目に変わるという事です。

 

ここでの注意点は

債権」、「債務」の

違いを理解しておくことです

約束手形為替手形電子記録債権(債務)は、

「権利」や「義務」の象徴でしかないです。

 

なので、

所持しているだけでは直接のお金に影響しません。

 

支払期日」というものがあります。

その時にお金に変わります。

つまり「当座預金」となります。

 

例えば、

買掛金100円支払いのために払い出した

約束手形(電子記録債務)が

支払期日になったので、

代金を支払ったとした場合、

それぞれの定位置は、

支払手形(電子記録債務)は負債(右側

当座預金資産(左側)です。

支払手形(電子記録債務)のマイナス

当座預金のマイナスです。

 

この時の仕訳は

 支払手形(電子記録債務)(反右側) 100円 

/ 当座預金(反左側) 100円

となります。

 

 お願いとしては、

イメージを膨らませて頂きたいので、

約束手形」や「為替手形」や

電子記録債権(債務)」

についてSNSなどで調べて

認識を深めていただきたいです。

 

 次回は、お金を「貸した」とき、

「借りた」ときについてです。