固定資産の費用化と重要性!!
今回は減価償却資産と
減価償却費についてです。
大別すると
有形固定資産と
無形固定資産と
繰延資産が
減価償却資産であり、
減価償却費の計算対象です。
日商簿記3級では
有形固定資産が対象です。
有形固定資産には
建物
機械
自動車(車両運搬具)
などがあります。
そして、
これらは時の経過と共に
価値が減少していきます。
その減少額を毎期(毎年)
減価償却費として費用化
していく作業が非常に重要です。
この作業を怠ると
適正な決算書の作成が
不可能になります。
減価償却費の表記方法には
「直接法」と「間接法」があります。
日商簿記3級では「間接法」です。
取得価額を変えることなく
費用計上していく方法
です。
減価償却費(左側) 100円
/ ○○減価償却累計額(右側) 100
○○には、
建物、機械、車両運搬具などが入ります。
減価償却費は費用なので、
定位置は左側です。
○○減価償却累計額は負債なので、
定位置は右側ですが、
減価償却資産の直下段に
マイナス表示されます。
例えば、
貸借対照表上の資産の部(左側)において
建物(左側) 300円
建物減価償却累計額(反右側) △100円
この表記により
帳簿上の建物の現在価値を表現します。
そして、計算方法には
「定額法」と「定率法」があります。
日商簿記3級では「定額法」です。
毎期(毎年)、
同額を費用化していく方法です。
1円になるまで償却していきます。
計算式は
取得価額×償却率=減価償却費
取得価額に付随費用も含みます。
償却率は耐用年数表から導き出します。
もし、
300円で購入した建物を
200円で売却したとして、
その時の
建物減価償却累計額が150円だった場合。
仮に代金は未収入金とするとして、
帳簿価額150円(300-150)の建物を
200円で売却したので、50円の利益
になっています。
建物、未収入金は資産なので、
定位置は左側です。
建物減価償却累計額、は負債なので、
定位置は右側です。
固定資産売却益は収益なので、
定位置は右側です。
未収入金はプラス、
建物、建物減価償却累計額はマイナス、
固定資産売却益はプラスです。
建物減価償却累計額(反右側) 150円
未収入金(左側) 200円
/ 建物(反左側) 300円
/ 固定資産売却益(右側) 50円
改めて資産、負債、収益、費用の位置をご確認ください。
損が出た場合、
「固定資産売却損」の勘定科目
を使用します。
また、
期中に売却等した場合には、
その時まで事業用として使用していたので、
その期間の減価償却費の計算
が必要となります。
今回の例では省略しています。
その場合の仕訳は、各自で調べて確認して下さいね。
解らない場合には、ご連絡して下さいね。