損益計算書で1番大切な取引は?!
今までは
貸借対照表に関する部分を主として
取り上げてきました。
このことは
損益計算書をないがしろに
して来た訳では有りません。
どうしても
重要かつ基本的なのは
「お金」に関する取引
だからです。
むしろ
「お金」に関する取引
を整理するために
「簿記」があると
私は思っています。
がしかし、
日々の取引には
損益計算書に直結する
取引が沢山あります。
なので、関係する取引
について取り上げたいと
思います。
私が損益計算書で
一番重要な勘定科目と
思っているのは、
「売上」です。
企業や個人事業主は
慈善事業、ボランティア
として商品やサービスを
提供している訳では
ありませんよね。
また、
そこに関わった人々に
タダで働いて貰っている。
ということもないですよね。
ごく稀に、無償という場合
もありますが、大方は有償
ですよね。
有償無償に限らず「簿記」、
つまり「仕訳」が発生します。
「無償」の場合には
提供者の場合には「寄付金」とか
受益者の場合には「受贈益」とか
必ず、何らかの仕訳は発生します。
まずは、商品やサービスを提供した
場合には、「売上」という勘定科目
を使用します。
現金や預貯金で回収した場合には
現金や預貯金は資産なので左側、
売上は収益なので右側
が定位置です。
現金や預貯金のプラス、
売上のプラス
です。
左側;現金(預貯金)○○円
右側;売上 ○○円
の仕訳になります。
もしも、掛け(付け)だった場合には、
現金や預貯金の代わりに売掛金に
なります。
売掛金は資産なので
左側が定位置です。
売掛金のプラスです。
左側;売掛金 ○○円
もしも、小切手で回収した場合には、
「他人振出小切手」と
「自己振出小切手」では
使用する勘定科目が違うことを
既にお伝えしています。
改めて復習として
他人振出小切手の場合は
「現金」を使用します。
自己振出小切手の場合は
「当座預金」を使用します。
現金も当座預金も資産なので
左側が定位置です。
仕訳は上記と同様なので、
省略します。
売上は常に右側です。
回収した場合には、
これも先ほど同様に
「他人振出」と「自己振出」
では使用する勘定科目が違います。
他人振出の場合は
「受取手形」
自己振出の場合は
「支払手形」
受取手形は資産なので左側、
支払手形は負債なので右側
が定位置です。
受取手形の場合の仕訳は
上記と同様です。
支払手形のマイナス
なので
左側;支払手形 ○○円
となります。
なお、
受取手形や支払手形の
期日が到来した時や
割り引いた時
には
左側;当座(普通)預金 ○○円
右側;受取(支払)手形 ○○円
となります。
売上に対しての取引においては、
「未収入金」の勘定科目を
決して使用してはいけません。
全く性質が異なりますので
厳重注意して下さいね。
売上の取引について
再度、復習をして下さいね。