仮、前、未???
今回は、
「仮○○」、「前△△」、「未○○」
についてです。
既に勉強が進んでいる方には
「あ~~~あれね!」という話なのですが、
そうではない方には
「何のこと?」という話です。
「仮○○」は「仮払金」、「仮受金」
「前△△」は「前払金」、「前受金」
「未○○」は「未払金」、「未収金」
あまり重要な勘定科目ではないと思われがちですが、
実務では結構、重宝しています。
「仮払金」は、お金を払いました。
目的・内容が不明確ですが、
お金を支払ったことは事実です。
という時に使用する勘定科目です。
なので、
後で具体的に使用した内容が解った場合には、
適宜・適切に勘定科目を設定してあげます。
実務では、
社長が「ちょっと物入りで、お金を出してくれないか?」
と言われて現金を支払う時があります。
仮払金(左側) / 現金(反左側)
仮払金と現金の定位置は資産ですので、左側です。
仮払金のプラスと現金のマイナスです。
後日、それがお得意様との飲食代に使われた事が解った場合、
接待交際費’(左側) / 仮払金(反左側)
接待交際費は費用ですので、定位置は左側です。
接待交際費のプラス、仮払金のマイナスです。
「仮受金」は、お金を受け取りました。
目的・内容が不明確ですが、
お金を受け取ったことは事実です。
という時に使用する勘定科目です。
なので、
後で具体的に受け取った内容が解った場合には、
適宜・適切に勘定科目を設定してあげます。
何だかは解らないが、現金を受け取った場合
現金(左側) / 仮受金(右側)
現金は資産なので左側、仮受金は負債なので右側が定位置です。
現金のプラスと仮受金のプラスです。
後で、売掛金を回収した分だったことが解った場合
仮受金(反右側) / 売掛金(反左側)
売掛金は資産なので定位置は左側です。
仮払金のマイナス、売掛金のマイナスです。
「前払金」は、
商品の注文をした時やサービスの提供
を受ける時に
あらかじめ(事前に)内金として
取引先にお金を支払った場合
に使用する勘定科目です。
前払金(左側) / 現金(反左側)
ともに資産なので、定位置は左側です。
前払金のプラス、現金のマイナスです。
後日、商品が届き残額を掛けとした場合
仕入(左側) / 前払金(反左側)
/ 買掛金(右側)
それぞれの定位置は、仕入は費用なので左側、
買掛金は負債なので右側です。
仕入・買掛金のプラス、前払金のマイナスです。
「前受金」は、
その逆で、
あらかじめ(事前に)内金として
取引先からお金を受け取った場合
に使用する勘定科目です。
現金(左側) / 前受金(右側)
前受金は負債なので、定位置は右側です。
現金のプラス、前受金のプラスです。
後日、商品を販売し残額を掛けとした場合
前受金(反右側) / 売上(右側)
売掛金(左側) /
それぞれの定位置は、売上は収益なので右側、
売掛金は資産なので左側です。
売上のプラス、売掛金のプラスです。
「未払金」は、
商品以外のものを後払いで買った場合に
使用する勘定科目です。
車を購入しました。支払は後日としました。
車両運搬具(左側) / 未払金(右側)
それぞれの定位置は、車両運搬具は資産なので左側、
未払金は負債なので右側です。
車両運搬具のプラス、未払金のプラスです。
「未収入金」は、
商品以外のものを売って、後で代金を受け取る場合に
使用する勘定科目です。
使わなくなった車を売却しました。
後日、代金を回収することにしました。
未収入金(左側) / 車両運搬具(反左側)
未収入金は資産なので、定位置は左側です。
未収入金のプラス、車両運搬具のマイナスです。
何となくイメージはつきましたでしょうか。
いずれにしても頻繁に使用される勘定科目であることは
解ってもらえたと思います。
何度も読み返して見てください。
定位置の理解も間違いなく覚えてくださいね。
次回は、似たような(同様の)勘定科目についてです。