お金の貸し借りは、縁の切れ目?!
前回、予告したお金の「貸し借り」した場合です。
企業が永続して営業をしていく中で、
どうしてもお金が必要になる時があります。
例えば、
機械、車両、工具器具の購入がしたい場合、
建物の改修又は増設したい場合、
規模拡大による場合
など様々です。
そんな時、
銀行や役員からお金を借りたりします。
その時に使用する勘定科目が「借入金」です。
例えば、
機械購入のため銀行から500円を借り入れ、
普通預金とした場合。
それぞれの定位置は
普通預金は資産なので左側、
借入金は負債なので右側です。
資産がプラス、負債がプラスとなりますので、
普通預金(左側) 500円
/ 借入金(右側) 500円
となります。
借りたお金で機械を購入した場合、
それぞれの定位置は、
機械、普通預金ともに資産なので、左側です。
機械のプラスと普通預金のマイナスです。
機械(左側) 500円
/ 普通預金(反左側) 500円
もし、役員から借入した場合は、
「借入金」に代えて「役員借入金」勘定を使用し、
区別する場合があります。
これにより借入金に色を付け、
銀行からなのか、役員からなのかを
明確にする事が出来ます。
日商簿記3級試験においては、
「借入金」でも大丈夫でしょうが、
実務上は
「役員借入金」を使用しますので、
覚えて下さいね。
逆に、
お金を貸し付けた場合に使用する
勘定科目が「貸付金」です。
知り合いから
資金援助して欲しいと頼まれ
300円を普通預金から支払った場合。
それぞれの定位置は、
共に資産なので左側です。
貸付金のプラスと普通預金のマイナスです。
貸付金(左側) 300円
/ 普通預金(反左側) 300円
もし、役員や従業員へ貸し付けた場合には、
「貸付金」に代えて「役員貸付金」
や「従業金貸付金」勘定を使用し、
区別する場合があります。
これにより、
貸付が役員に対するものなのか、
従業員に対するものなのかを明確にする事が出来ます。
これもまた、日商簿記3級試験においては、
「貸付金」でも大丈夫でしょうが、
実務上は
「役員貸付金」・「従業員貸付金」
を使用しますので、覚えて下さいね。
今度は、
「貸付」又は「借入」の際に
「手形」を使用して取引した場合
です。
「貸付」の場合には、「貸付金」の代わりに
「手形貸付金」を使用します。
それぞれの定位置は、
手形貸付金、普通預金ともに資産なので左側です。
手形貸付金のプラス、普通預金のマイナスなので、
手形貸付金(左側) / 普通預金(反左側)
上記 貸付金を回収した場合は
普通預金(左側) / 手形貸付金(反左側)
「借入」の場合には、「借入金」の代わりに
「手形借入金」を使用します。
それぞれの定位置は、
普通預金は資産なので左側、
手形借入金は負債なので右側です。
普通預金のプラス、手形借入金のプラスなので、
普通預金(左側) / 手形借入金(右側)
上記 借入金を返済した場合は、
手形借入金(反右側) / 普通預金(反左側)
お金の「貸し借り」に関する
仕訳はこれで大丈夫でしょう。
まだ自信がない、不安な方は復習してね。
必ず出ますよ!!
次回は「仮○○」、「前△△」、「未○○」
についてです。