期末にやるべきこと!! part1

今回は「棚卸」についてです。

 

前回までの記事で

貸倒引当金

減価償却

に触れました。

 

期末(年度末)においてやるべきこと、

貸倒引当金を幾ら計上するか。

とか

減価償却費を幾ら計上するか。

とかです。

 

貸倒引当金

お得意様との取引によって

売掛金受取手形等の残高が

毎期(毎年)変動が生じますので、

適正に差額補充法で計上が必要です。

 

減価償却費は

法人(金業)の場合は

任意ですが、

個人事業主の場合は

強制です。

なので、これも

適正に計上しなければなりません。

 

同様にしなければならないのが、

棚卸」です。

 

「棚卸」には、純粋な「期末棚卸

は勿論ですが、

貯蔵品」、

仕掛品」、

半製品

などがあります。

 

f:id:muzutan51:20210619222454j:plain

 

日商簿記3級では

「仕掛品」、「半製品」は関係ありません。

 

期末棚卸」と「貯蔵品」

絶対に押さえておきましょうね。

 

まずは「貯蔵品」です。

 

貯蔵品と聞いて「非常に価値があるもの」

というイメージがあると思いますが、

簿記上では「切手」や「収入印紙」や

「従業員用の作業着(未使用)」など

あります。

 

要は、通信費や福利厚生費など、

費用(左側)で支出した経費のうちで、

当期中に未使用で

在庫として残っているものを、

費用から資産に振り替える

場合に使用します。

 

f:id:muzutan51:20210619222615j:plain

 

次に「期末棚卸」です。

 

仕入れた商品が期末(年度末)に

おいて在庫として残っている場合

使用します。

 

なぜ「貯蔵品」や「期末棚卸」に

振替えなけらばならないか???

 

それは、費用は収入に直接結びついて

いるものだからです。

 

収入が計上されていない以上、

費用としての計上も出来ない。

からです。

 

例えば、商品を翌月(翌期始め)に販売しました。

この時、売上高は翌期に計上されます。

しかし、仕入は前期に計上されています。

そうすると、時期的なズレが生じます。

これを防ぐには一致させる必要が出てきますよね。

その作業が「期末棚卸」です。

 

棚卸には「原価法」と「低価法

があります。

 

日商簿記3級では「原価法」です。

 

何かというと?

 

取得した価額そのまま

という考え方です。

 

また「貯蔵品」も

売上に影響したいないものが

残っている状態。

 

なので、費用から資産へ振り替える

という作業が必要になります。

 

 

 

実務上は、期末(年末)に特に注意

が必要です。

利益があるからといって、

期末(年末)に大量に

物品や作業服や材料を購入しても

上記の「貯蔵品」や「期末棚卸」

に振り替える事になるからです。

 

 

会計学上、「費用収益対応の原則」

という理論があります。

 

また、税務上も「収入あっての費用」

という考え方があります。

 

時間があれば、確認して下さいね。