期末にやるべきこと!! part2
今回は
「前払費用」、
「前受収益」
についてです。
ここで重要な言葉があります。
それは「期間損益」と言う言葉です。
企業や個人事業主には
決められた期間があります。
好きな期間で常に適当に
区切られると、
その企業や個人事業主の
経営状況や財産状況を
的確に比較・検討する事が
出来ないからです。
企業の場合は決算期というもを
決めています。
個人事業主の場合は
1/1~12/31と決められています。
そして、その期間における
収益と費用、資産と負債と純資産
を帳簿に記入し明確にする必要
が出てきます。
もし、この期間を超過した支払や
受入があった場合、決算期や
12/31において修正しなければ
なりません。
「これが期間損益に対応した。」
ということです。
この処理は必ず必要です。
よくある例としては、
某組合へ1年分の会費600円を現金払いした場合。
5月決算法人で4月~翌年3月までの
組合費だったとすると、4月、5月は
当期分ですが、6月以降は翌期分です。
①600×2/12=100
②600-100=500
に分けます。
そして
①は諸会費、②は前払費用
として整理します。
それぞれの定位置は、
諸会費は費用なので左側、
前払費用は資産なので左側
です。
①諸会費(左側) 100円 / 現金(反左側) 100円
②前払費用(左側) 500円 /現金(反左側) 500円
もしくは
①諸会費(左側) 600円 / 現金(反左側) 600円
②前払費用(左側) 500円 / 諸会費(反左側) 500円
逆に、
会費1年分を現金で受け入れた場合。
金額等は上述と同じとして、
③600×2/12=100
④600-100=500
に分けます。
そして
③は売上(雑収入)
④は前受収益
として整理します。
それぞれの定位置は、
売上(雑収入)は収益なので右側、
前受収益は負債なので右側
です。
③現金(左側) 100円 / 売上(雑収入)(右側) 100円
④現金(左側) 500円 / 前受収益(右側) 500円
もしくは
③現金(左側) 600円 / 売上(雑収入)(右側) 600円
④売上(雑収入) 500円 / 前受収益(右側) 500円
また
前払費用や前受収益を
前払保険料や前受家賃などと
分かり易い科目に置き換える
場合があります。
これについては、各人で確認して下さいね。
実務上も良く整理する科目です。
実践に対応できるよう学習しましょうね。